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メキシコのモータ規制について
メキシコは北米・中南米の経済ハブとして、自動車・電気・金属加工などの製造業を中心に産業基盤を強化してきました。
近年では、エネルギー改革を通じて電力市場の自由化や再生可能エネルギーの導入が進み、産業部門におけるエネルギー効率の向上が国家戦略の一環として位置づけられています。
メキシコのモータ規制について
メキシコ合衆国は、産業部門におけるエネルギー消費の最適化と環境負荷の低減を目的として、三相かご形誘導モータに対する効率規制「NOM-016-ENER-2016」を導入しています。

この規制は、国内で製造・輸入・販売されるモータに対して”高効率基準(IE3相当)”を義務付けるもので、持続可能な産業発展を支える重要な制度です。
規制概要
・規制開始日:2017年1月13日
・対象モータ:三相、交流、かご形誘導モータ(Squirrel-Cage Induction Motor)
・出力範囲:0.746kW~373kW
・電圧範囲:最大600Vまで
・極数:2、4、6極
・周波数:60Hz(メキシコ国内基準)

・試験方法:IEC 60034-2-1に準拠(損失分離法)
・表示義務:銘板に効率値、効率クラス、製造年、認証番号を明記(永久かつ判読可能な表示)
規制の適用範囲と除外条件
【規制対象】
・単体で試験可能な三相誘導モータ
【規制対象外】
・機械に組み込まれているモータ
モータ銘板表示例(NOM-016準拠)

この表示は、製品の適合性評価を通じて認証を取得した後にのみ付与可能です。
表示がない場合、メキシコ国内での販売・流通は認められません。
輸出時の注意点
モータ単体で輸出する場合は、事前に認証取得と銘板表示の確認が必要です。
組込製品として輸出する場合でも、分離可能かによって規制対象となる可能性があるため、構造設計や輸出仕様書の明記が重要です。
日本の機械装置メーカーが希望する例として…
『モータを機械装置に組み込んで輸出(NOM認証不要)を行い、納入後モータの整備が必要な時にメキシコ現地にて容易にモータが入手できるメーカーを選択したい』
メキシコ現地でのモータ入手のポイントは、
①NOM規格適合であること
②NEMA規格対応であること
メキシコ市場におけるABBモータの規制対応と調達性
ABBでは、メキシコ国内にてNOM規格(NOM-016-ENER-2016)に適合したNEMA規格モータを容易に調達可能です。
特にABBのBaldor-Relianceブランドはメキシコ市場で高い認知度と流通実績を誇り、以下の点で優れた選択肢となります。
・現地法規制(NOM)への完全準拠
・NEMA寸法に基づく設計でスムーズな設置・交換が可能
・保守部品の現地調達が容易で、メンテナンス性に優れる






