事業紹介>ABB事業>ABBモーター>ABBモーター記事一覧 >サウジアラビアのモータ規制について
「サウジアラビアのモータ規制について」
中東、なかでもサウジアラビアはここ数年の原油高を背景に好景気が続いていますが、石油分野以外の産業育成に非常に力を入れています。
脱石油化産業を推進する“サウジ・ビジョン2030(2016年)”を提唱し、2023年末にはその中核となる人工的な産業都市“NEOM”の具体的なイメージ「THE LINE」とその計画も発表されました。
「THE LINE」イメージ画像 NEOM HPより
そうしたことから、ここ数年でサウジアラビアに向けた機械輸出が増えています。
とはいえ、特に電気機器に関しては独自の規制を設けていて、難しい面もあるようです。
それでは、モータに関して、どのような規制があるのか見てみましょう。
一般社団法人日本電機工業会 電動機業務専門委員会の資料より
つまりサウジアラビアでは
-
IE3以上
-
SASOの認証が必要
-
規制対象:モータ単体
-
1000V以下
-
60HZ
-
機械(ポンプ、ファン、コンプレッサなど)に組み込まれて一体化され分離できないモータ(モータ単体試験不可)や、ブレーキモータ、ギヤモータ、巻線形モータは対象外 その他
ということのようです。
ただし、注意が必要です!!
モータそのものは難しくなさそうですが、ここで問題となるのが、SASO(Saudi Arabian Standards Organization:サウジアラビア標準組織)という認証です。
この認証はほぼサウジ国内の企業しか取れないそうです。
このため輸入はサウジ国内の輸入をする企業が申請をすることになります。まずモータメーカーが発行する登録番号で登録申請をし、メーカーから発行された認証に必要な登録番号や書類の発行申請が受理されたら、その上で認証に必要な書類ををもってSASOに申請をし、認可される、という非常めんどうな手続きとなるようです。
メーカー側としても検査工程の認定のほかに、登録番号の発行や申請書類の手配など、手間がかかることあり、費用も高くなってしまいます。
そしてモーター自体の認定は現地の輸入業者しか取れない、というのが現状です。
こんな状況のため、日系のモータメーカーは現状ほぼ輸出不可となっており、海外メーカーでも一部の製品でのみ輸出ができる、という状況のようです。
自国の産業育成の一環として、非常にハードルの高い認証となっていますが、サウジアラビアは今後ますます開発が進んでいくと思われます。
そうした中で、どのような機械やモータに需要が集まってくるかを注視しつつ、対策を検討しておく必要がありそうです。
ABBでも認証付きの製品はありませんが、認証に必要な書類などの対応が可能なため、サウジアラビア向けのモータに関するお悩みがあれば、ご相談ください。
ABBはサウジアラビアにおいても、多数採用されています。
ABBブランド: IEC規格モータ
世界シェア 15% (2018年世界シェアNo.1)
低圧 0.09~1000kW 広範囲の取り揃え
IECモータ
NEMAモータ
*主にmm単位
- 低圧誘導モータ
- 高圧誘導および同期モータ
- 発電機
- 防爆モータ
- 船舶用モータ (船級対応)
- 永久磁石モータ
- DCモータ
- 同期リラクタンスモータ
BALDOR ブランド: 北米向けNEMA規格モータ
/全機種UL認証済
北米シェア 30%以上 (北米シェアNo.1)
北米全域をカバーする販売網・サービス網
低圧0.06kW~1125kW 広範囲の取り揃え
*主にinch単位
- 低圧誘導モータ
- 高電圧誘導および同期モータ
- 防爆モータ / IEEE841モータ
- 洗浄可能ステンレス製モータ
- DC モータ
- 超高効率同期モータ
- 水中ポンプモータ・浸水対応モータ
- インバータ一体型モータ
<効率規格・防爆規格対応一例>
アメリカ/北米:NEMA、UL規格、Cul、CSA、NEC505 NEC500 UL防爆
欧州: UKEX、イギリス高効率、CE規格
中国: GB2(IE4)ラベル対応、GB3、GB4、CEL、中国高効率ラベル、
CHINA energy Ravel、EX-CCC防爆
インド: BIS、CCoE、ISI、インド防爆
メキシコ: 高効率、NOM
ベトナム: 高効率
韓国: Sマーク
サウジアラビア:SASO
常盤電機は国内で唯一のAVP(グローバル認定ABB代理店)です
常盤電機株式会社
姫路本社
兵庫県姫路市北今宿2-4-1
TEL:079-298-1124
大阪営業所
大阪府大阪市淀川区宮原4-1-45
TEL:06-6395-1752
↑資料ダウンロードはこちら↑
↓お問い合わせはこちらのアドレスよりお願い致します↓