
IE5モータってほんとに省エネ??
ー 小型モータ編 ー

カーボンニュートラルの取り組みとして、
・空調やLEDなど省エネ製品への更新
・ポンプやファンなどのモータはインバータ化を実施
を行ったけど、小出力モータは償却年数が長くなるためインバータ化できていない
小出力モータを搭載した冷却水ポンプにおいて、省エネ量を高めかつ工事費を低減、償却年数の低減したい!!
課 題
省エネ検討のポイント

IE3モータ+INVの省エネ化の検討中
→更なる省エネの手段を検討したい

IE3モータよりも省エネ・高効率の『IE5効率』モータを採用

負荷変動を⾏う冷却⽔ポンプ
→⾼〜低周波数帯でも
⾼い省エネ性を確保したい

『IE5効率モータを採用』かつ『外部⼊⼒によるフィードバック周波数制御』を⾏う
償却年数が長くなる要因
:インバータ盤製作費や電源配線工事費などインバータ盤の設置工事費の割合が大きくなる為
→インバータ一体型IE5モータ

インバータ部
:インバータ一体型でINV盤設置工事費の低減
IE5モータ部
:IE5効率モータで省エネ量の増加
一体型にすることで小出力のモータでも省エネと償却年数の短縮の2つが叶えられます!
省エネの実証内容
①渦巻き型カップリング直 結式ポンプにてモータ部をIE3モータとIE5モータにおいて
それぞれの消費電力を計測
■比較モータ 『IE3モータ=効率値87.1%』『IE5モータ=効率値90.6%』
②IE3モータの定格回転数1730min-1(60Hz)がIE5モータにて何Hzに相当になるか、
回転数を計測
■比較周波数 『IE3モータ:1730min-1』『IE5モータ:1748min-1=周波数58Hz時』
③インバータにて周波数を1Hzごと低減させ各周波数の消費電力を計測
■比較電力 『IE3モータ:60Hz』『IE5モータ:58Hz』を基準値とし1Hzずつ低減し計測
実証対象ポンプ
■メーカー:日立産機システム
■形状:渦巻き型 / カップリング直結
■シリーズ・仕様:JOV2型 / 出力1.5kW

〇IE3モータ

モータ部のみの更新
(ポンプは流用)
〇IE5モータ

検証方法
■回転数計測

計測器
接触・非接触両用式デジタルハンディタコメーター
■電力計測

計測器
HIOKI製ポータブル電力計
実証結果

周波数を低減させればさせるほどIE3モータとIE5モータの効率差が大きくなっています
→「IE3モータ+インバータ制御」と「IE5モータ+インバータ制御」の消費電力・
エネルギー効率比較において、負荷変動や周波数を低減する用途では、省エネ効果が特に高い
※季節によって回転数を低減させるような冷却塔などは省エネ効果が出やすい
▷なぜ効率差が広がるの?
IE3モータは、直入れ稼働を基準に設計されたモータとなり、+αとしてインバータも使用可能
IE5モータは、インバータ駆動が必要とされ、インバータ運転を基準に設計されたモータ
→この設計コンセプトの差が周波数(回転数)を低下させた際に【効率】として差が生じます
↓詳しい内容は下記ページをご参照ください↓