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モータイラスト

「ASEANのモータ規制について」

成長著しいASEAN諸国ですが、現在ASEAN加盟国としてはタイ、インドネシア、シンガポール、フィリピン、マレーシア、ブルネイ、ベトナム、カンボジア、ミャンマー、ラオスとなっています。


この中でモータに関する高効率規制を実施している国は、シンガポール、ベトナムの2か国だけとなります。

右肩上がりイラスト

逆に言えば、シンガポール、ベトナム以外の国に関しては、現段階(2023年12月段階)では特にモータに関する規制が無い、と言えます。

それでは高効率規制のある2か国の規制の状況を簡単に見てみましょう。

<ベトナム>

ベトナム国旗イラスト
ベトナム高効率規制表

一般社団法人日本電機工業会 電動機業務専門委員会の資料より

つまりベトナムでは

  • IE3以上(IE1でも認められる場合がある)

  • TCVNの認証が必要(TCVNラベル)

  • 規制対象:0.55~150Kw

  • 1000V以下

  • 50HZ、60HZ

  • インバータ専用モータや防爆モータ、ギアモータは対象外

ということのようです。

image.png

(TCVNラベル)

注意マークイラスト

ただし、注意が必要です!!

  1. モータ単品は現地での購入が基本となるため、現地法人以外が輸入することはできません。

  2. モータ組み込みでの出荷についてはベトナムの高効率規制の除外となります。

  3. そのため、将来的に現地でのモータの単品交換を想定するのであれば、現地対応が可能なモータ(ABB等)で検討する方が良いです。

焦る男性

<シンガポール>

シンガポール国旗イラスト
シンガポール高効率規制表

一般社団法人日本電機工業会 電動機業務専門委員会の資料より

つまりシンガポールでは

  • IE3以上

  • NEAの認証が必要(CORラベル)

  • 規制対象:0.75~375Kw

  • 1000V以下

  • 50HZ、50/60HZ

  • 防爆モータ、ブレーキモータ、機械組み込みモータなどは対象外

ということのようです。

モータを持っている男性
注意マークイラスト

ただし、こちらはさらに注意が必要です!!

  1. 非防爆モータに関しては(現地法人以外は単品で)シンガポールへ直接輸出ができません。

  2. 非防爆モータを装置に組み込んで輸出する場合は、現地の(納税証明等のある)法人が環境庁(NEA)から効率認証を得る必要があります。

  3. またABB等でも申請に必要なテストなどの情報は提供しますが、認証が取れた状態のものを提供することができません。

このため、非常に手間と時間がかかり、現在日系メーカーでは販売を辞退していることが多いようです。

落ち込む男性
Approvedイラスト

とはいえ、防爆モータ(耐圧、安増)に関しては対象外になります。

このため、非防爆モータでの用途であっても防爆モータを使用すれば問題無い、ということにはなります。

ASEANでは現時点でベトナムとシンガポールが、輸入に対して非常に厳しい規制を実施していますが、今後その他の国々も同様に規制を行うかもしれません。
常に最新の情報を仕入れておく必要がありますね。

※現時点ではASEANでIEC規格に準拠している国は、シンガポール、ベトナム、マレーシアの3か国になります。
これらの国へ日系のモータを輸出する際は特に注意が必要です。
(日系メーカーがモータによってはIEC規格を取得していない可能性があるため)

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